「物事を先延ばしにしてしまう癖」が以前に比べてひどくなり、仕事に支障をきたすようになってきたため、6月に受けた心理検査WAISを受け、その結果の開示を受けてきました。今回は各検査内容の細かな確認というよりも、各検査項目の成績を総合した内容を主治医の先生から説明していただき、現在の問題点、またそれを解決するためにはどうすればよいかについて話し合ってきました。検査結果の再確認、今後自分がどうすべきかを見直すために、検査について一通り書いていきます。
すべての検査をまとめて(頂いた資料をそのまま書いたものです)
- 総合的な知的能力は平均より高いです。しかし、様々な能力のうち、高い能力に低い能力に差があります。
- 学んだ事柄が十分に積み重ねられています。特に、言葉の意味を正しく理解し、抽象的な言語概念を扱う力が強いです。
- おつまさんの中では複数の情報を同時に素早く処理する力が弱い状態です。(例:考えたことを文章で書く・・考える+内容を覚える+情報を処理する+手先を動かす)
- 一度になにかに注目すると、他の物事に気が回らなくなってしまうことがあるようです。 作業は1つずつこなしましょう。作業の内容や順番について、言葉で整理しておくと良いかもしれません。丁寧に作業することはおつまさんの強みです。今やるべきことが明確であると、集中を保ちやすく、強みを活かすことができるでしょう。
- 現在、心のエネルギーが少なくなっている状態です。不安定さを感じ、自信がなくなっておられるかもしれません。
- 周囲の人間関係や、外からの基準に自分を合わせようと努力されておられるようですが、うまく行かないと感じることもあるのではないでしょうか。今は気持ちにゆとりがなく、考えをまとめることが、今のおつまさんにとって負担が大きいと感じられるかもしれません。「物事を先延ばしにしてしまう」ことには、心のエネルギーが少なくなっていることが影響している可能性があります。
感想
- 得意・不得意な能力の差が大きことは発達障害の典型的な状態なので、これは予想通りでした。
- 複数の情報の処理、複数の作業を並行して行うことが苦手なことは昔から自覚していました。
- 作業を1つずつこなす、作業内容や順番の可視化についてはなるべく行うように心がけています…ただ徹底はできておらず、面倒に感じたときはそのまま動き出してしまいます。
- 心のエネルギーが少なくなっている状態(いわゆる軽度のうつ状態)については最近自覚していた症状です。先延ばしグセもあって(たんなる言い訳かもしれませんが…)思うように仕事が進まず、そもそも仕事に取り組む意欲が低下していました。
結果の解釈と今後の治療方針
主治医の先生がおっしゃるには、
- 検査結果から発達障害の傾向は認められるものの、断定することはできない。
- それは苦手な能力(複数情報の同時処理)が生まれつき低いのか、「心のエネルギーが少なくなっている」状態のために低いのか判断できないため。
- 周囲から求められる基準(渡しの場合は仕事)と自信の能力の乖離から自信を喪失した結果、意欲が失われている可能性がある。
つまり、「発達障害による仕事の遂行の困難→低エネルギー状態」なのか、「低エネルギー状態→発達障害様の症状」なのかがはっきりしない状態だそうです。
今後の治療方針としては提示されたのは以下の2点およびその併用
- カウンセリングによる心理療法
- 集中力を高める薬(コンサータやストラテラ)や抗うつ剤を使用した薬物療法
カウンセリングによる心理療法ついては数ヶ月から数年を要するということもあり、私は薬物療法を選択しました。まずは抗うつ剤(アンプリット)を低用量で2週間使用して様子を見ることにしました。今後はいくつかの薬を使用し、カウンセリングを受けながら原因の解明と治療を続けて行く予定です。
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